鴻雁出塞北、乃在胡人郷。
舉翅萬余里、行止自成行。
冬節食南稻、春日復北翔。
田中有轉蓬、隨風遠飄揚。
長與故根絶、萬歳不相當。
奈何此征夫、安得驅四方。
戎馬不解鞍、鎧甲不離傍。
冉冉老將至、何時反故郷。
神龍藏深泉、猛獸歩高岡。
狐死帰首丘、故郷安可忘。
行軍の途中で詠んだ思郷の詩。征夫の辛さと故郷への想いが表現されている。
本詩は曹操の楽府詩の中でも特に抒情性が高い作品である。「狐死帰首丘、故郷安可忘」は、たとえ死んでも狐は生まれた丘を向いて倒れるという伝承を引用し、故郷への郷愁を動物的本能まで遡って肯定する。